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ゼルダの伝説シリーズ > ゼルダの伝説 大地の汽笛
ゼルダの伝説 大地の汽笛
The Legend of Zelda: Spirit Tracks
ゼルダの伝説 大地の汽笛
ジャンル ペンアクションアドベンチャー
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 任天堂
発売元 任天堂
人数 1人(通信対戦時:2 - 4人)
メディア ニンテンドーDS専用カード
発売日 日本の旗 2009年12月23日
アメリカ合衆国の旗 2009年12月7日
欧州連合の旗 2009年12月11日
オーストラリアの旗 2009年12月10日
価格 4,800円(税込)
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
ESRB:E10+ (Everyone 10+)
PEGI:7+
OFLC:PG(Parental Guidance)
売上本数 日本の旗 約76万本(2010年3月期)[1]
世界 約280万本(2011年4月)
その他 すれちがい通信対応
  

ゼルダの伝説 大地の汽笛』(ゼルダのでんせつ だいちのきてき、英題:The Legend of Zelda: Spirit Tracks)は、任天堂が開発、2009年12月23日に発売されたニンテンドーDSアクションアドベンチャーゲーム。略称は「汽笛」など。

ニンテンドーDSで発売されたゼルダの伝説シリーズとしては、2007年に発売された『夢幻の砂時計』に続き2作目となる。

概要[]

ゼルダの伝説』シリーズの中の一作。2009年3月23日に行われたGame Developers Conferenceで任天堂の岩田聡が発表し、2009年6月に開催されたE3で試遊台が展示され、日本では2009年12月23日に発売された。

本作は、ストーリー上の位置付けとしては2002年にゲームキューブで発売された『風のタクト』の外伝作品であると言える。 前作『夢幻の砂時計』も『風のタクト』の外伝作品であったが、前作が『風のタクト』の数ヵ月後の物語であったのに対し、本作は『風のタクト』の登場人物の子孫の時代の物語という設定である。

前作『夢幻の砂時計』とは操作やグラフィックなど、システム面で共通する部分が多く、姉妹作品と見ることも出来る。

操作

操作は前述する通り基本的に前作のシステムを受け継いでおり、前転アタックの操作がより簡単になったという事や、リンクが注目した物の上に↓が表示されるようになった事を除くと前作とほぼ同じであると言える。

また、マイクを使用する頻度が前作と比べて多くなっている。これは電車内等、混雑する場所で息を吹きかける事が躊躇われるという理由で「ボタン操作等で代理できるようにして欲しかった」といった意見も少なからず存在する。

本作の特徴

本作の特徴として、ほぼ無敵の敵ファントムを利用した謎解きが挙げられる。前作の海王の神殿ではリンクはファントムに見つからないように隠れつつクリアを目指していたが、今回の神の塔ではゼルダ姫をファントムに憑依させる事によりファントムの操作が可能となった。 これによりファントムの無敵という性質を生かしてリンクには通れないトゲ等の障害物を進ませたり、リンクを盾の上に乗せたり、他のファントムとゼルダ姫を会話させその間にリンクを移動させたりするなど新しいアクションが可能となり、また4種類あるファントムの性質を使い分けるなど今までに無かった謎解きやアクションが可能となった。

また今回は前作のような船ではなく、汽車を使った移動である。汽車は一見、自由に航路を描ける船とは違い、決まった線路の上しか移動できないという点で不自由に思われるが、逆に目指すポイント(目的)がはっきりしているので迷う必要が無いという大きなメリットがある。 また「線路の上しか移動できない」という点を逆手にとって暴走列車という敵を分岐やバックを駆使して避ける新しいイベントを作ったり、「消されてしまった線路をリンクが復活させていく」という設定にすることで行動出来る範囲が増えていくという別な意味での自由度を出すことに成功している。

また、前作と比較するとストーリー以外のサブイベントも充実しているという特徴がある。 この関係は、NINTENDO64で発売されたシリーズ作品『時のオカリナ』と『ムジュラの仮面』の関係とも似ていると言える。

リンクブレス オブ ザ ワイルドmain ネタバレ要素を確認: 以降の記述には、ゲーム・漫画などの核心部分について記述されている可能性があります。

ストーリー[]

前作とのつながり[]

『風のタクト』で新ハイラル王国を建国するために旅立ったテトラ達であるが、この航海の途中の話が前作『夢幻の砂時計』であった。本作はそれからおよそ100年後の世界、つまりテトラ達が無事に新ハイラル王国を建国して、さらにかなりの年月が流れた後の物語である。

本作に登場する一部のキャラクターは前作のキャラクターの子孫であるとされている(例えばゼルダ姫はテトラの玄孫(5世)、ラインバック3世は前作の航海士ラインバックの孫)が、前作のリンクのその後や、今作のリンクと前作のリンクとの関係など細かい部分はユーザーの想像に任せられている。また、『風のタクト』『夢幻の砂時計』のキャラクターで唯一まだ生きていることが確認できるのはニコのみで、かなりの年齢(最低でも100歳以上)だと推定できる。

あらすじ[]

モヨリ村でごく普通の生活をしていたリンクは見習い機関士の少年。ある日、リンクは正式な機関士になる任命式のために城を訪れる。城でゼルダ姫から任命書を受け取り、大臣の立会いのもと任命式は無事終わるが、リンクはゼルダ姫に「こっそり神の塔へ連れて行って欲しい」という頼みごとを受ける。しかし城をぬけて神の塔へ行く途中、突然線路が消えて汽車は脱線。そこには大臣キマロキと怪しい男の姿があった・・・

キャラクター[]

『夢幻の砂時計』と同様の姿をした人物が多数登場するが、リンクなどと同様に「同じ姿・名前の別人(またはその子孫)」となっている。

登場人物の大部分の名前は機関車用語に由来していると見られる。そのためか、日本国外版ではシャリンアンジーン(Anjean)、キマロキコール(Cole)などと、日本語版と全く違う名前になっているものもある。

リンク声優小平有希
物語の主人公である、見習い機関士の少年。今作では伝説の勇者の生まれ変わりや、トライフォースに選ばれて英雄になるという訳でもなく、終始ただ普通の少年である。
最初は機関士の制服を着ているが、ゼルダ姫との密会の直後からはお馴染みの服装(本作では見習い兵士の制服という設定)になる。ちなみに機関士の制服はあることをすると再び入手できるようになる。最終決戦の前にゼルダに「剣士になるか、機関士になるか?」と質問され、答えによって、エンディングが変わる。
ゼルダ姫(声優:大前茜
ハイラル国の王女。ディーゴの手により体を奪われ魂だけとなり、リンクを含む一部の人物以外からは存在を認知できなくなってしまう。魂の状態でリンクの旅に追随し、神の塔内部ではファントムに乗り移ってリンクとともに冒険する。シャリンによるとテトラの玄孫(やしゃご、孫の孫の事)に当たるという。
天真爛漫かつおてんばという歴代のゼルダ姫の中でも特に可愛らしい性格で、自分の体が魔王の新しい体として使われると知った瞬間パニックに陥り、阻止する方法を迫るように問い出すなど、高飛車な一面もある。
ネズミが苦手なため、ファントムの状態でもネズミのモンスターとは戦えず、見た瞬間その場ですくみ上がってしまうため、リンクが代わりに倒す必要がある。また、虫も苦手であることを度々口にする。
なお、彼女がリンクのパートナーとして終始登場するというのは、シリーズ初のことである。
シロクニ
機関士。リンクの先輩であり、元は城に仕える剣士で「伝説の剣士」と呼ばれるほど凄腕だったらしい。後に汽車の車両の変更をしてくれるようになる。『風のタクト』などに登場したゴンゾと瓜二つの容姿で、本人曰く「代々王家に仕えている家系」であるためゴンゾの子孫とも考えられるが、関連の詳細は不明。
名前は日本で製造されたC62形蒸気機関車の愛称「シロクニ」からきていると思われる。
ニコ
リンクと一緒に生活している、紙芝居が得意な老人。各地のスタンプを集めるとアイテムをくれる。『風のタクト』にも同名のキャラクターが登場していたが、前作のリンクとの関係を暗示させるセリフや、家の飾りである船、そして、家に飾られている若き日にニコの写真から、同一人物である事が伺われる。杖をついているものの特にぼけている様子もなく、まだまだ長生きしそうである。
キマロキ(声優:はらさわ晃綺
ハイラル王国の大臣。評判はあまり良くないものの従順を装っていたが、実は城へ潜入していたディーゴの仲間の魔族であり2つ被っている帽子の下には角が生えている。魔法が使えるなどそれなりの力はあるようだが、強い力を持つ者に媚びて、自分よりも格下を判断した者は堂々と罵るという、卑屈な性格。マラドーに対しても表面上は忠誠を誓ってはいたが、マラドーが倒されそうになるとすぐさま自分だけ逃げたりしている。最後はその性格が災いし、マラドーに身体を乗っ取られて巨大な化け物になってしまう。
名前は線路上の除雪を行う機関車編成のキマロキ編成からきていると思われる。
ディーゴ
キマロキの仲間だという謎の男。魔王復活を目論んでおり、ハイラルに現れて魂を抜き取ったゼルダ姫の体を持ち去った。ハイラル国で屈指の強さであるはずのシロクニを一蹴する実力の持ち主。実はロコモ族でシャリンの弟子だったのだが、神に力を認められなかったため「自らが神を超える力を得る」ことを思い立ちマラドーの力を求め、キマロキに利用されていた。神への不満は決して慢心でもなく、師匠のシャリンに「100年でよくここまで力をつけた」と言わしめるほどの努力家である。その後改心し、光のラシンバンの場所を教えたりゼルダの身体を元に戻すのに協力してくれたが、マラドーに消滅させられてしまう。しかし魂は死んでおらず、最後はシャリン達と共に天上界に帰っていった。
名前は日本で最も多い製造台数を誇るD51形蒸気機関車の愛称「デゴイチ」をもじったものと思われる。
シャリン(声優:高橋里枝
神の塔の賢者であるロコモ族のお婆さん。後ろに汽車の煙突ような物が付いた車椅子のような乗り物に乗っている。リンクに汽車を託すなどしてくれる。終盤では汽車の乗客として常に一緒にいる。最終決戦後、リンクとゼルダにハイラルを託してディーゴの魂や他の賢者達と共に天上界に帰っていった。ちなみにテトラとは友人だったという。
名前は「車輪」からと思われる。
ファントム
神の塔の守り人。ゼルダ姫の魂が入る事で操作が可能になる。ノーマルファントムの他に燃えさかる剣を持ち、暗闇を照らせるフレイムファントム、ファントムアイを利用してワープ移動ができるワープファントム、転がって移動してほとんどの敵を倒せるが、リンクを担ぐことのできないアイアンファントムも存在する。ちなみにゼルダ姫の魂で話しかけると会話することができ、仕事への愚痴をもらすなどただ機械的なのではない人間味溢れる性格をしていることが分かる。
ラインバック(3世)
前作『夢幻の砂時計』に登場した航海士ラインバックの孫。お宝の換金などを行う「ラインバック商会」を経営している。
ちなみに前作の航海士ラインバックはすでに故人となっているが、その墓によると前作では臆病者だった彼は伝説の船乗りと呼ばれるまでに成長していたことが分かる(ただ、自称の可能性もある)。
テツオ
線路脇に現れては日々汽車をゲキシャする、熱心な鉄道ファンの青年。線路上で写真を撮っており、話かけるとヒントを教えてくれることがある。
ロコモ族(賢者)
各地のほこらにいる、神に近い種族。シャリンもこのうちの一人。名前は英語で汽車を意味する「ロコモーション」からと思われる。
バルブ
森のほこらの賢者。田舎っぺ口調で話すためにゼルダから「威厳がない」と言われてしまう。セッション時はチェロを演奏する。名前は「バルブ」からと思われる。
スチム
氷のほこらの賢者。明るい性格。セッション時は三味線を演奏する。名前は「スチーム(蒸気)」からと思われる。
センリン
海のほこらの賢者。やや口が悪いが、根は優しい。セッション時はフルートを演奏する。名前は「先輪」からと思われる。
ボイラ
火のほこらの賢者。暑苦しい性格。セッション時はドラムを演奏する。名前は「ボイラー」からと思われる。
テンダ
砂のほこらの賢者。賢者の中で最も威厳のあるしゃべり方をする。セッション時はラッパを演奏する。名前は「テンダー(炭水車)」からと思われる。
ユキワロシ
雪の大地に住む、かわいい外見とは裏腹に口の悪い種族。あるユキワロシの話によると、どうやら『夢幻の砂時計』の氷の島に住んでいたユキワロシ達の子孫であるらしい事が伺われる。
ゴロン族
火の大地の火山に住む種族。
光の神
100年前に魔王マラドーと戦って勝利した神。しかし戦いの中で弱ってしまいマラドーを完全に倒せず、マラドーの魂を封印してロコモ族にその使命を託して去ったとされる。作中では名前だけで登場し、正式な名前や姿などの詳細は不明である。
魔王マラドー
100年前に人々を苦しめた魔物たちのボス。光の神は「神の塔」を作り、その魂を封印した。ところが100年後にキマロキとディーゴが、ゼルダ姫の体をマラドーの魂の器とし、合体させて復活させようと企んでいる。その後ゼルダの身体を器として復活するが、ラストバトル時にはゼルダの代わりにキマロキを乗っ取って魔獣ガノンを思い起こさせるような巨大な化け物になる。最期には、リンクとゼルダの渾身の一撃で額を砕かれ、倒される。 名前はイギリスの世界最速の蒸気機関車・マラード号から来ていると思われる。

汽車[]

本作の町やダンジョンには必ず駅が付いており、それらは路線で繋がっている。汽車に乗ると線路の上を移動して好きな場所に行ったり荷物を輸送したりすることが出来る。

初期の線路は森の大地の一部にしかないが、石版やフォースを入手することで行動範囲が増える。

  • 進路画面で路線図上に線を書くことで基本的にはその通りに汽車を進めることが出来るが、前作の船とは違い書いた線は必ずしも絶対ではなく分岐点ではレバーを操作することにより線を無視してルートを変更でき、線からはずれても汽車は進み続ける
  • 左上には汽車のライフケージが表示され、壁に衝突したり敵の攻撃を受けると減り、駅で停車すると回復する。
  • 右側にはギアボックスが表示され、上から加速、発進、ブレーキ、バックの4つのギアを切り替えて使う。バックは急ブレーキとしても使える。
  • 右上の汽笛レバーを引っ張ると汽笛を鳴らすことが出来る。これを使って線路上の牛を驚かせたり、魔物に威嚇できる。
  • 汽車の車両は汽車、砲台、客車、貨車の4つ(はじめは2つ)から成り、ラインバック商会でお宝と汽車のパーツを交換することができる。また、モヨリ村のシロクニの家では汽車をカスタマイズすることが出来る。
  • 汽車の運転中に敵が出現する事があるが、汽笛を鳴らして驚かせるか大砲で撃つと撃退できる。
  • たまに暴走列車が徘徊していることがある。これは倒すことは出来ず、衝突するとゲームオーバーになってしまうので分岐を利用して避けなければならない。速度はリンクの汽車よりもやや速いが、大砲を当てると減速するものもある。
  • 時々テリーの気球が飛んでいることがあるが、汽笛を鳴らして合図すると降りてきて買い物できる。また線路脇にテツオがいる場合、近くに停車すると降りて話をすることが出来る。
  • 線路脇にある標識は、客を乗せている場合は守らなければ客からの評価が下がってしまう。大砲を当ててしまうと制限速度が書かれたプレートが無くなってしまうので、無闇やたらに大砲を打つとかえって不利になる。

主なアイテム[]

大地の笛

本作のキーアイテム。何本もの笛を縦に束ねたパンフルート(葦笛)。DSのマイクに息を吹きかけることで操作できる。賢者とセッションすることにより石版を復活させたり、覚えた唄を使っていろいろな事が出来る。

覚える歌の一覧
曲名 効果
目覚めの唄 石像を眠りから覚ます
いやしの唄 ダンジョン内でのみ、一度だけリンクの体力を全回復する
鳥使いの唄 鳥を近くに呼ぶ
光の唄 仕掛けのクリスタルから光線を出す
発掘の唄 特定の場所で地下に埋まっているもの等を発見できる
  • ↑と↓またはXとBボタンの操作で全体の音程を半音上げたり下げたり出来る(この操作はゲームの攻略自体には必要なものではない)。
  • 「鳥使いの唄」は黒い鳥を呼ぶとムチでぶら下がれる他、小鳥やコッコも近くに呼ぶことが出来る。ついでにカラスも引き寄せてしまう。
  • ほこらで賢者とセッションする時、後半には笛の管を2管以上跨いで別な管に移らなければならない曲があるが、これはマイクに息を吹き続けたまますばやく管を移動させると間の管の音が鳴らないようになっている。
みならい兵士の服
ハイラル国の見習い兵士の制服。歴代リンクが着る、おなじみのデザインである緑の服。城内で行動しても怪しまれることが無いようにと、ゼルダ姫から貰うこととなる。
機関士の服
ゲーム開始時に着用している機関士の制服。白いハトのマークの入った紺色の服。見習い兵士の服に着替えた後も、再度入手することで着ることが出来る。
みならい兵士の剣
ハイラル城の兵士長から貰えるごく普通の剣。最初に入手する剣。
ロコモの剣
シャリンから授けられる聖剣。物語終盤に入手でき、神の塔のファントムには光の雫を集めなくても打撃を与える事が出来る。
よろず屋等で入手できる、青色の普通の盾。小さな敵なら前方からの攻撃を防ぐことが出来る。ライクライクに食べられてしまうと再購入しなければならない。
いにしえの盾
ニコの古い友人(=前作のリンク)が使っていたという茶色の盾。ライクライクに食べられる心配は無い。
疾風のプロペラ
マイクに息を吹きかける事により操作する風車。強風を起こして敵やアイテムを吹き飛ばす事が出来る。森の神殿で入手。
ブーメラン
操作も効果も前作のブーメランとほぼ同じで、下画面にタッチペンで軌道を描いて操作する。敵を気絶させたり離れたスイッチを押したり、水を凍らせたりと物語を通して活躍の場が多い便利なアイテム。雪の神殿で入手。
バクダン
壁や岩を破壊したり、敵を攻撃したりできる消耗アイテム。威力は高く、強敵のスタルフォスも一撃で粉砕できる。雪の神殿クリア後に、バクダン袋をテリーショップで購入すると使用できる。入手しなくても、バクダン花を使うことでゲームクリアは一応可能。ちなみにバクダンで壊せる壁は、ヒビにより外観で判別出来るものと、そうでない物もあるが、いずれも剣で叩くと鈍い音がする。
ムチ
ヘビのような外見のムチ。タッチし続ける事で杭や鳥に掴って移動したり、ブーメラン同様、離れた位置からアイテムを回収することが出来る優れ物。与えるダメージは少ないものの、そこそこのリーチがあるので、離れた位置から敵を一方的に攻撃するのにも便利。また敵によっては、兜や盾などの防具を奪い外して有利に戦えるようになる。海の神殿で入手。
弓矢・光の弓矢
タッチして弓を構え、ペンを放すとその方向に矢を射る。基本的に前作の物と同じであるが、今回は矢を射る高さや角度、矢を反射するブロック等を利用した謎解きが多くなっている。火の神殿で矢筒を入手すると使用できる。強化版の光の弓矢は、暫く矢を構えることで、敵を貫通する強力な光の矢を放つことが可能になり、砂の神殿で入手できる。
サンドロッド
魔法の光を放出し、砂を一時的に盛り上がらせて硬化させる事が出来るロッド。砂は、上に人を乗せたまま盛り上げられるため、これを利用して高所へ移動することが出来る。更に、重い岩やブロックを、盛り上げた砂で押し出して移動させる事も出来る。当然砂地以外では使えず、ほとんどのモンスターにはダメージを与える事は出来ない。砂の神殿で入手。
石版
森、雪、海、火の各大地の4種類がある。神の塔で入手し各地のほこらで賢者とセッションすることにより、線路が復活して使えるようになる。また、線路は後述するフォースでも少し復活する。
光の雫
神の塔内での限定用途。3つ集めることでファントムに一時的な打撃を与えることが出来るようになり、その隙にゼルダ姫はファントムへの憑依が可能となる。
フォース
人の感謝の気持ちが結晶となったもの。汽車で行動出来る範囲が広がる。リンクが汽車の輸送で人や村を助けたりすると入手できる。全部で20個ある。
お宝
全部で16種類あり、売ったり汽車のパーツと交換したりできる。

地理[]

今作の世界は森の大地、雪の大地、海の大地、火の大地のハイラル王国の4地域及び闇の世界の5つから成っている。

神の塔は4大地の中心にあり、南西が森の大地、北西が雪の大地、南東が海の大地、北東が火の大地である。 火の大地と海の大地の一部は砂漠になっている。

駅一覧
  • 森の大地 - (モヨリ村、ハイラル城下町・ハイラル城、サクーヨの村、森のホコラ、森の神殿、ウサギランド、橋のたもとの駅)
  • 雪の大地 - (ユキワロシの村、雪のホコラ、泉のほとりの駅、職人の家、雪の神殿、氷の隠れ駅、雪の隠れ駅)
  • 火の大地 - (ゴロン遊技場、ゴロン村・火のホコラ、火の神殿、ヤミの採石場、山の隠れ駅、最果ての隠れ駅)
  • 海の大地 - (パプチアの村、海のホコラ、海の神殿、砂のホコラ、砂の神殿、海賊のアジト、海の隠れ駅)
主な町
  • モヨリ村
リンクが住んでいるいたって平和な村で、ゲームもこの村から始まる。リンクとニコの家の他にシロクニの家もあり、ここでは汽車のカスタマイズが出来る。モンスターはいないがハチの巣があるので、ライフの少ないうちは注意が必要である。ちなみにハチは前作とは違い、倒すことが出来ないのですぐに家の中などに逃げ込まなくてはならない。
  • ハイラル城下町
今回の世界では最も人口の多い町。城壁に囲まれているが、この上に登ることもできる。民家のほかにコッコ屋や、チンクルに酷似した男が経営するよろず屋本店などがある。南東の建物には前作のジョリーンそっくりな女がいるが、ここではエネミーアタックを遊ぶことができる。これは今までに倒した敵やボスに挑戦できるというもので、3つのレベルがある。レベル3の最後にはボスとしてリンクそっくりな黒い影の魔物、シャドーリンク(ダークリンク)が登場する。
  • ハイラル城
ハイラル城下町のすぐ上にある城。ハイラル国の政府があり、ゼルダ姫はここの姫である。キマロキは大臣として従順を装っていたが、兵士たちの評判はあまり良いとは言えない。また、『風のタクト』や『夢幻の砂時計』に登場したテトラのステンドグラスが飾ってある。兵士長の部屋では剣術の訓練が出来る。これは3人の兵士に何回切り込めるかを競うもので、最大999回まで切り込めるが、シロクニは900回の記録を持っているという。
  • サクーヨの村
森の中にあるきこり達の村。村民は皆男で独身であるため、嫁を欲しがっているという。ムチを入手すると村の北東でムチレースをすることができる。
  • ウサギランド
ウサギ好きな謎の男が経営する公園。とはいえまだウサギはいないので、何故かリンクが集めなくてはいけない。一定数集めるとアイテムが貰える他、1匹につき10ルピーの報酬がある。森・雪・海・火・砂の5種類のウサギが世界中に各10匹ずつおり、岩場等に隠れているウサギを網で捕獲する。すべて集めるにはすべてのフォースを集めておく必要がある。
  • 橋のたもとの駅
名前の通り海の大地へと繋がる橋のたもとにある駅。ラインバック3世の経営するラインバック商会があり、お宝を売ったりお宝と汽車のパーツを交換したりできる。
  • ユキワロシの村
ユキワロシ達の住む村。最近よく魔物が出没するのでペアを組んで交代で見張りすることになったが、なかなかペアが決められずに困っている。あるユキワロシの話によると、この村のユキワロシ達は前作の氷の島に住むユキワロシ達の子孫であるという。きれいな湖で作るデラゴオリが特産物。
  • ゴロンの村
ゴロン達の住む村。
  • パプチアの村
海に面した漁村。ゼルダ姫は幼い頃に、一度バカンスで訪れたことがあるという。この村の占いのババ様の家ではマイクに言葉を話すことによる占いをすることができる。

ダンジョン[]

「神の塔」は前作の「海王の神殿」と同じ役目をし、何度も潜入する必要がある。しかし、前作の「海王の神殿」ではストーリーの進行ごとに今までクリアした階を何度も通ってどんどん深い階に行かなければならなかったのに対し、今作の「神の塔」では一度行った階はもう行かなくても良いようになっており、時間制限も無い。

ダンジョン一覧。神の塔の詳細は下の表を参照
ダンジョン 階数 地域 アイテム ボス
森の神殿 5 (1F - 5F) 森の大地 疾風のプロペラ 甲殻巨大種 デグクレス
雪の神殿 3 (B1 - 2F) 雪の大地 ブーメラン 氷炎幻術師 フリブレイズ
海の神殿 7 (1F - 7F) 海の大地 ムチ 荊毒寄生種 イバラケバラ
火の神殿 6 (2F - B4) 火の大地 弓矢 溶焔巨神 イワントス
砂の神殿 4 (3F - B1) 砂漠(海の大地) サンドロッド、光の弓矢 古代魔人族 ドスボーン
神の塔 (神の塔) 勇往神魔 ディーゴ
(闇の世界) 闇の世界 魔王マラドー
神の塔の詳細
何回目 時期 階数 アイテム ボス
1回目 オープニング後 3 (1F - 3F) 森の大地の石版
2回目 森の神殿の後 4 (4F - 7F) 雪の大地の石版
3回目 雪の神殿の後 5 (8F - 12F) 海の大地の石版
4回目 海の神殿の後 5 (13F - 17F) 火の大地の石版
5回目 火の神殿の後 7 (18F - 24F) ディーゴ
6回目 砂の神殿の後 7 (30F - 24F) 光のラシンバン
ダンジョンボス
  • 甲殻巨大種 デグクレス
毒煙を纏った巨大なカブトムシ型モンスター。巨大な角を生かして体当たりしたり、空からバクダン虫を産み落としてきたりして攻撃する。森の神殿のボス。
  • 氷炎幻術師 フリブレイズ
炎と冷気を自在に操り攻撃する幻術師のモンスター。攻撃を加えると2体に分裂する。尖った大きな耳を持つイタチのような外見で、前作にも類似した姿の「火焔幻術師 ブレイズ」が登場している。雪の神殿のボス。
  • 荊毒寄生種 イバラケバラ
タコが合体したような姿をした一つ目の巨大モンスター。触手や毒液を避けながら戦わなくてはならない。海の神殿のボス。
  • 溶焔巨神 イワントス
全身が溶岩の塊でできた、頑丈な巨人。トロッコと弓矢を上手く使わなければ倒せない。火の神殿のボス。
  • 勇往神魔 ディーゴ
キマロキと共に魔王復活を企んでいる男。身軽な動きで翻弄する、ゼルダファントムと協力しなければ、倒す事が出来ない。神の塔のボス。
  • 古代魔人族 ドスボーン
ムカデのような体と骸骨の頭を持つ化石のモンスター。岩を発射したり、赤いレーザーを放つ攻撃をする強敵。サンドロッドや、遠くからスイッチを押すための矢などを上手く活用しなくては苦戦を強いられてしまう。砂の神殿のボス。『トワイライトプリンセス』における「砂漠の処刑場」でのボス、ハーラ・ジガントを彷彿とさせる。
  • 魔王マラドー
 本作の最終ボス。ゼルダ姫の体に憑依しているが正体は青いドクロの頭のような姿。戦闘の終盤でゼルダ姫が体を取り戻した後、キマロキを吸収し火球を吐く巨大な魔獣と化す(その姿は『トワイライトプリンセス』の魔獣ガノンを沸騰させる)。

テンプレート:ネタバレ終了

通信プレイ[]

本作も前作『夢幻の砂時計』と同じく1人用の本編のほかに通信モードが用意されている。通信モードには、対戦モードとすれちがい通信の2種類がある。

対戦モード
前作では2人専用だった対戦モードは本作では2~4人までプレイすることができるが、前作とは違いニンテンドーWi-Fiコネクションには対応していない。
また、ダウンロードプレイに対応しているのでDSが必要数あればソフトが1つしかなくても遊ぶことができる。
ルールはプレイヤーは全員リンクを操作し、ファントムから逃げながらフィールド上のフォースを奪い合ってその数を競うというもの。フォースは前作のように聖域まで運ぶ必要は無く、拾うとそのまま自分の得点として加算される。ファントムから標的にされてしまう「ファントム・アイ」をお互いに擦り付け合ったり、落とし穴のスイッチやバクダン等も使うことができ、前作よりもアクション性の強いゲームであることが特徴。
すれ違い通信
前作と同じく、すれ違い通信を使って本編で集めたお宝(いずれも手に入れやすさはプレイヤーにより異なる)を交換する事ができる。

スタッフ[]

  • 宮本茂 - ゼネラルプロデューサー
  • 青沼英二 - プロデューサー
  • 岩本大貴 - ディレクター
  • 峰岸透 - 作曲
  • 富永真央 - 作曲
  • 太田あすか - 作曲
  • 近藤浩治 - 作曲

評価[]

各種評価
総計レビュー
評価者 点数
GameRankings 86%[2]
Metacritic 87%[3]
ゲームレビュー
評価者 点数
1UP.com A-[4]
Computer and Video Games 9.1/10[5]
Game Informer 8/10[6]
GamePro テンプレート:Rating[7]
Game Revolution A-[8]
GameSpot 8.5/10[9]
GameSpy テンプレート:Rating[10]
GameTrailers 9/10[11]
IGN 9.3/10[12]
Nintendo World Report 9.0/10[13]
X-Play テンプレート:Rating[14]
週刊ファミ通 37(10,9,9,9)/40[15]

多くのレビューサイトでは おおむね好評価であったものの、前作のシステムを受け継いでいるという点もあり、前作より若干スコアを下げた形となった。(ただし、IGNでは9.0→9.3、Nintendo World Reportでは7.5→9.0などと上がっている例もある。)

国内では2009年12月23日に発売され、翌2010年3月期までに国内で約76万本、世界で約261万本の売り上げを記録した。[1]

その他[]

  • 日本国内では、早期購入者には特典としてゲームがより快適にプレイできる(手で画面が隠れにくい)という「羽根ペン型オリジナル透明タッチペン」が付属された。またイギリスのゲーム販売会社Gamestationと販売会社GAMEは「The Legend of Zelda Spirit Tracks Limited Tin Edition」として金属製の箱にソフトとフィギュア2体が入ったものを販売した。
  • 本作には最果て駅という駅(ある事をすると行けるようになる)が登場するが、これはゼルダシリーズのスピンオフ作品にあたるいろづきチンクルの恋のバルーントリップにも同名の駅が登場する。また、このチンクルのゲームにも汽車が登場する。
  • 神の塔でファントムに乗り移ったゼルダ姫をムチやブーメランで攻撃すると怒られ、さらに攻撃し続けると怒ったゼルダ姫に攻撃を受け、ダメージも受ける。また、移動中のゼルダ姫をムチで攻撃するとゼルダ姫の移動速度が速くなる。
  • エンディングは、ラスボスの前の質問の答えをどう選ぶかにより3種類ある。

書籍[]

攻略本[]

  • とことん楽しむ ゼルダの伝説 大地の汽笛の本 ISBN 9784047262300 - エンターブレイン(発売日:2009年12月24日
  • Nintendo DREAM 任天堂ゲーム攻略本 ゼルダの伝説 大地の汽笛 ISBN 9784839934828 - Nintendo DREAM 編集部(発売日:2010年2月5日
  • 任天堂公式ガイドブック ゼルダの伝説 大地の汽笛 ISBN 978-4092271432 - 小学館(発売日:2010年2月5日
  • ゼルダの伝説 大地の汽笛 ザ・コンプリートガイド ISBN 9784840239981 - アスキー・メディアワークス(発売日:2010年2月5日
  • ゼルダの伝説 大地の汽笛 パーフェクトガイド ISBN 9784047263604 - ファミ通書籍編集部(エンターブレイン)(発売日:2010年2月5日

楽譜[]

  • ピアノソロ ゼルダの伝説 大地の汽笛 ISBN 9784636854367 - ヤマハミュージックメディア(発売日:2010年3月27日
  • ピアノソロ やさしく弾ける ゼルダの伝説 大地の汽笛 ISBN 9784636853377 - ヤマハミュージックメディア(発売日:2010年3月27日) - 上の物を初心者向けに編集したもの

脚注[]

  1. 1.0 1.1 2010年3月期 決算説明会資料PDFファイル)
  2. "The Legend of Zelda: Spirit Tracks for DS - GameRankings"
  3. "Legend of Zelda: Spirit Tracks, The (ds) reviews at Metacritic.com"
  4. Jeremy Parish(1UP.com)2009年12月4日"Legend of Zelda Spirit Tracks Review for the Nintendo DS from 1UP.com"
  5. Mike Jackson(Computer and Video Games)2009年12月2日"Review: Legend of Zelda: Spirit Tracks Review - ComputerAndVideoGames.com"
  6. Andrew Reiner(Game Informer)2009年9月7日"Derailing The Classic Formula - The Legend of Zelda: Spirit Tracks - Nintendo DS - GameInformer.com"
  7. Aaron Koehn(GamePro)2009年9月7日"The Legend of Zelda: Spirit Tracks Review from GamePro"
  8. Blake Morse(Game Revolution)2009年12月9日"The Legend of Zelda: Spirit Tracks review for the DS"
  9. Randolph Ramsay(GameSpot)2009年9月8日"The Legend of Zelda: Spirit Tracks Review for DS - GameSpot"
  10. Brian Altano(GameSpy)2009年12月8日"GameSpy: The Consensus: The Legend of Zelda: Spirit Tracks Review - Page 1"
  11. (GameTrailers.com)"The Legend of Zelda: Spirit Tracks: Reviews, Trailers, and Interviews"
  12. Mark Bozon(IGN.com)2009年12月7日"The Legend of Zelda: Spirit Tracks Review - Nintendo DS Review - at IGN"
  13. テンプレート:Cite web
  14. テンプレート:Cite web
  15. 批評家(乱舞吉田、ウワーマン、本田やよい、ジゴロ☆芦田)

外部リンク[]

羽ペン 切抜き 夢幻の砂時計 この記事は書きかけです。加筆してみませんか?
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