『ゼルダの伝説 リルトの誓い』(ゼルダのでんせつ リルトのちかい)は、原作:棟居仁、作画:古澤純也による日本の漫画作品。
概要[]
『少年王』(光文社)にて連載された。単行本は全4巻。ゼルダの伝説シリーズを題材とした漫画作品だが、既存のシリーズ作品のコミカライズではなく、まったくのオリジナル作品となっている。ヘザラ村に住む少年・リルトを主人公とした冒険物語で、内容もゼルダの伝説シリーズの漫画作品というよりは、ドラゴンクエストシリーズにおける『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のような、ゲーム内の設定などを借りた少年漫画という意味合いが強い。
掲載紙の休刊に伴い打ち切りになってしまったが、後に発売されたゼルダシリーズのオマージュ元にもなっている。
登場人物[]
- リルト
- 主人公。ヘザラ村の出身。勇者になりたいと憧れる、ワンパクな熱血少年。勇者になりたいという願いを持っているが、皆には「いいトシして……」と呆れられている。また剣術の稽古でも本気で掛かるため乱暴者としても敬遠されている。ある日、ハイラルの奥地にある禁断の谷に入り、そこでマスターソードを見つける。その後、村を襲った刺客ウルゲと相打ちになり、別の刺客にカリンを拉致されてしまう。死後は天上界にてリンクと大賢者モートネと接触し、ガノンの復活が近いことを知らされる。武道家ラーダッハとの死闘を制し、妖精の入った小瓶を入手したことで生き返りを果たし、カリン救出のたびに向かう。カリンとは異なり特別な血筋の人間ではなく、リンクとの血縁関係もない。
- カリン
- リルトの幼馴染の少女。リルトの勇者になりたいという話を信じてくれている唯一の人物。実は賢者の末裔(ゼルダ姫の子孫)であり、物語の序盤に飛行型モンスターに拉致されてしまう。これはガノンを排斥しハイラルの支配者に取って代わらんとするハギスの策略であり、ガノン側は一切関与していない。
- リンク
- ハイラルの勇者。現在は過去の人物となり、天上界に住んでいる。なお、この作品に登場するリンクは青年である。
- ゼルダ
- ハイラルの姫。現在は過去の人物となり、天上界に住んでいる。原作とは異なりリンクの援護を受けてガノンを封印したという設定。回想に登場しているが本人が直接登場したのは最終話のみ。
- ネイバット
- ガノンの忠臣。ハギスら3人と共にガノンの復活をもくろみ、そのために暗躍する。
- 最終巻ではハギスの裏切りが露見したことでグラスゴーとフーイディンに抹殺を指示するが失敗。ガノン復活の時を目前にしたところでハギスの横やりが入り対決する。実力は力のペンダントを用いたハギスを上回っていたが、ハギスの策略によって封印能力を行使中のカリンに近づいたことで焼き尽くされて消滅した。
- ハギス
- 砂漠の盗賊。ネイバットの部下。本作の最終ボス。殺人を趣味とするナルシスト。おぞましい恐怖によって世界を染め、死の恐怖に引きつった表情を『至高の美』として楽しもうとする。物語序盤にて勇気のトライフォースを継承して強大な力を手にする。カリンの封印能力に目を付けて配下に拉致させ、能力に覚醒したところでガノンを再封印させ、自分がハイラルの支配者に取って代わらんと目論む。森の民が住む森林に侵攻して恐怖の森の王を名乗るようになった。また力のペンダントなる無敵のアイテムを手にし、マッシブな大男に変身が可能となった。その力は主人公たちを完全に圧倒するほどに強力。最終巻では裏切りを糾弾して来たグラスゴーとフーイディンを返り討ちにし、続けてネイバットも殺害。復活したガノンは直後にカリンに再封印させた。そして駆け付けたリルトたちと激突し、ラストバトルを演じる。リルトの仲間たちを蹂躙するが、それによって激昂したリルトから剣ビームを撃たれ力のペンダントを破壊される。一騎討ちの末にリルトの投げたマスターソードに腹を貫かれて敗死した。その最期は死の『恐怖』によって『至高の美』を体現した末に消滅するという皮肉なものだった。
- ナルシスト、土壇場で上司を裏切ってラスボスになる、砂漠の盗賊で王を名乗る、変身形態がマッチョな大男などなど後のゼルダ作品の悪役に見られる要素を多数持っている。
- グラスゴー
- 王家兵士団幹部。ネイバットの部下。圧倒的な暴力によって王の座を奪おうと企んでいる。物語序盤にて力のトライフォースを継承する。最終巻ではネイバットの命を受け、裏切者のハギスに詰め寄るが圧倒的な『暴力』の前に返り討ちに遭う。
- フーイディン
- 闇の商人。ネイバットの部下。人を欺く陰謀を好んでおり何者も信用しない。物語序盤にて知恵のトライフォースを継承する。最終巻ではネイバットの命を受け、裏切ったハギスに「カリンを渡せ」と説得しようとするが叶わず戦いとなり敗死する。裏切った同志の抹殺を命じられたにも拘らず説得しようとして失敗し、挙句の果てには『陰謀』を阻止しようとして最期を迎えた。
単行本[]
- 1995年6月 ISBN 4-334-80270-2
- 1996年4月 ISBN 4-334-80317-2
- 1997年1月 ISBN 4-334-80362-8
- 1997年5月 ISBN 4-334-80379-2
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