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ゼルダの伝説シリーズ > ゼルダの伝説 ふしぎの木の実
ゼルダの伝説 ふしぎの木の実

ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』(ゼルダのでんせつ ふしぎのきのみ)は、2001年2月27日に任天堂から発売されたゲームボーイカラー用アクションアドベンチャーゲーム。

略称は「木の実」や、「時空」「大地」(ただし『大地の汽笛』と混同しやすい)など。

概要[]

任天堂とカプコンの共同開発という制作方法は、ゼルダの伝説シリーズとしては初めての試みであった。

このゲームは、内容が互いに独立しながら対となる『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章』(―だいちのしょう、英題:The Legend of Zelda: Oracle of Seasons)および『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章』(―じくうのしょう、英題:The Legend of Zelda: Oracle of Ages)の2作品からなる。この2作品間で互いにパスワードを入力したりケーブルを介して通信することにより、他方のゲーム内容やストーリーを継承した内容を遊ぶことが出来る仕組みが用意されている。

元々は力の章勇気の章知恵の章の3作品構成だったが、力の章が大地の章となり、知恵の章が時空の章の2作品になってしまった(勇気の章でヒロインとして登場するはずだったフロルは、両作品のパスワードを入力する場所で会う事が出来る)。

リンクブレス オブ ザ ワイルドmain ネタバレ要素を確認: 以降の記述には、ゲーム・漫画などの核心部分について記述されている可能性があります。

ゲームの内容[]

このゲームは、『大地の章』と『時空の章』とが別々に発売された。任天堂の公式ホームページによると、「お互いをつなぐ(リンクする)ことによって、さらに深く冒険の世界を楽しめる」と書かれている。つまり、1つのゲームだけでも楽しめるが、2つ持っていればもっと楽しめるというものである。それを可能にするのは、それぞれのゲームで登場する「あいことば」である。これによって、これまでになかった新たな冒険を楽しめる。これは「リンクシステム」と呼ばれている。これがなければ最大まで強化できない能力も多々ある他、このゲームに登場するアイテムをコンプリートすることもできない。

このゲームは「指輪」と「木の実」が大きくかかわっており、これなしではゲームをクリアすることすらできないほど重要となってくる。

ゲームは、オープニングのデモでハイラル地方の大地を馬で駆けるリンクの姿を映すところから始まる。深い森に埋もれたある神殿にたどり着いたリンクは、その中でトライフォースを見つけ、試練を受ける。

また、初代『ゼルダの伝説』を彷彿とさせる要素が非常に多い。これは本作がそもそも初代をゲームボーイに移植・リメイクするための企画として始まっているからで、特に『大地の章』において顕著であり、『大地の章』のダンジョンのボスキャラはほぼ全てが初代からの流用である。

大地の章[]

ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章
The Legend of Zelda: Oracle of Seasons
ジャンル アクションアドベンチャーゲーム
対応機種 ゲームボーイカラー
開発元 カプコン
発売元 任天堂
人数 1人
メディア カートリッジ
発売日 日本の旗 2001年2月27日
アメリカ合衆国の旗 2001年5月14日
欧州連合の旗 2001年10月5日
デバイス 通信ケーブル対応
売上本数 日本の旗 約37万本
世界 約396万本
その他 ゲームボーイカラー専用カートリッジ
  

大地の章のあらすじ[]

リンクは気づいたときにはホロドラムという大地の森の中にいた。そこでリンクは大地の巫女ディンと出会ったものの、直後にディンは悪の権力者ゴルゴンにさらわれてしまった。さらにゴルゴンは四季を乱して大地の恵みを奪ってしまった。そしてリンクはディンを救い出し乱れた季節を取り戻そうとするのである。

大地の章のゲーム内容[]

ディンを救い出し乱れた季節を取り戻すことが目的なのだが、四季のロッドを使って季節を変えることで起こる変化を利用して謎を解くゲームである。たとえば、春ならば花が咲きその花を利用して行けないところに行ったり、冬になれば木は枯れ、池は凍り、通行の邪魔であったところを通れたりして冒険を進める。このほかにもいろいろなアイテムを使わないと先に進めないという、少し頭を使わないといけない場面がよく見られる。

そして、これらを駆使して四季の乱れを取り戻すために「大地のことわり」を手に入れていき、ゴルゴンを倒すのである。

時空の章と比較すると全体的にアクション面が重視されており、大がかりな仕掛けやダイナミックなボス戦などが特徴である。

大地の章の主な登場キャラクター[]

以下は、『時空の章』にも登場するキャラクターも見られるが、その場合は一部を除き説明を割愛する。

リンク (Link)
本編の大地と時空での主人公。経緯は不明だが、城の地下にあったトライフォースに触れた途端、ホロドラム(時空の章の場合はラブレンヌ)に飛ばされてしまった。左手に聖なる紋章を持つ。
ディン (Din)
気を失っていたリンクを助けた美しい踊り子。その正体はホロドラムの四季を司る大地の巫女で、正体を知ったゴルゴンにさらわれてしまう。彼女が封印されたことで四季の神殿が地に沈み、ホロドラムの四季は乱れ、大地が荒れ果ててしまった。エンディングでリンクに解放され、再会を果たした。
ゴルゴン (Onox, Gorgon)
闇の将軍で、ツインローバの部下。ツインローバの命令で滅びの力を集めるためにディンを封印し、ホロドラムの四季を乱した。鎧を身にまとった人間のような姿をしているが、本来の姿は巨大な竜である。
マカの木 (Maku Tree)
ホロドラムを守る神木。少しとぼけた性格で、しばしば、というよりほとんど寝ているため、話を聞くためには鼻ちょうちんを剣で斬る必要がある。
ゼルダ姫 (Princess Zelda)
ハイラルの王女で、人々の希望の象徴。登場にはある一定の条件を満たしていることが必要。
実はガノンの復活に必要な存在で、「希望」の象徴である彼女を生にえに捧げることで絶望が生まれ、ガノンは完全復活を果たす。大地・時空の両方をクリアしていた場合はツインローバにさらわれてしまい、生にえにされそうになるが、危ないところでリンクに救出された。
インパ (Impa)
ゼルダ姫の乳母。何かとリンクにアドバイスを与え、協力する。
メイプル (Maple)
魔法使いの見習い。ほうきにまたがって飛行するがうまく飛ばなく、冒険途中に現れ、リンクと激突するとアイテム争奪戦が起こる。物語が進むと、何故か掃除機やUFOに乗って現れる。
ボスブリン (Bossblin)
ブタブリン族のボス。爆弾を製造しているがスケールは小さい。
ペックとラミン (Peck and Ramin)
ホロドラムに住んでいる夫婦。ガチャの実について詳しい。
タロンマロン (Talon and Malon)
コッコというニワトリを飼っている親子。父タロンはコッコ山に行ったきり帰ってこない。
ソクラ
歌人であり予言者。一番の暇人という評もある。リンクの行く場所にいることが多い。
船長 (Captain)
骸骨たちの海賊を率いる船長。元は普通の人間だったが、死んでもなお骸骨になって生き続けている。時空の章に出てくるアンビ女王とは元恋人だったらしい。
ルール村長
ガチャの実に夢中な村長。
ウーラ族 (Subrosian)
ホロドラムとは違う、裏の世界といえる世界に住む民族。彼等が住む世界には溶岩が満ちており、溶岩と共に生活をしている。四季の神殿は彼等の世界に落ちていた。語尾に「ウラ」と強調するかのように言っている。
ゴロン族 (Goron)
ゴロン山に住む民族。やはり語尾に「ゴロ」と強調している。
ダイゴロン
巨大なゴロン族。大きすぎて洞窟に入れない。
カーノ
指輪の鑑定士。男だがいい男には目がない。
ウィウィ (Dimitri)
子どもの角竜。リンクを背中に乗せて移動し、激流でも逆らわずに進める。敵を吞み込んでしまう。
ムッシュ (Moosh)
翼が生えている熊。リンクを背中に乗せて移動し、短時間だけ空を飛ぶことができる。得意技はヒップアタックである。
リッキー (Ricky)
グローブをつけたカンガルー。リンクをおなかのポケットに入れて移動する。得意技はパンチで、溜め技の竜巻ショットを使える。高い段差を飛び越えることも可能。
シロップ (Syrup)
大魔法使い。薬などを売っている。彼女の家へはある季節しか行くことが出来ない。

大地の章の町とダンジョン[]

各ダンジョンは、『時空の章』と比べるとボス戦も含め全体的にアクション要素が強い傾向がある。

大地の章のアイテム[]

以下は、装備して使用できるアイテムを記す。

剣(LV1ウッドソード・LV2ホワイトソード・LV3マスターソード
リンクの基本装備。敵を攻撃したり、草を刈ったりすることができる。装備したボタンを押しっぱなしにすることで、剣を突き出したまま移動することが出来る。また、その状態でチャージすることで、刀身にエネルギーが溜り、威力が2倍で全方位に攻撃する「回転切り」を放つことができる。なお、通常攻撃では右下方向に攻撃が出来ない。
LV2からは、ライフが満タンの時にビームを発射出来るようになり、威力も上がり、更に壺を破壊することが出来るようになる。LV3は、「リンクシステム」の合言葉によってしか手に入れることが出来ない。
盾(LV1木のたて・LV2鉄のたて・LV3かがみのたて
モンスターやトラップの体当たりから身を守ったり、遠距離攻撃を防ぐことが出来る。LVが上がるごとに、防げるものが増えていく。また、盾を使用しないと倒すことの出来ない敵や、盾を食べてしまう敵も存在する。なお、食べられてしまった場合には、店で購入することが出来る。きのたて30ルピー、てつのたて50ルピー、かがみのたて80ルピーである。
LV3は、「リンクシステム」の合言葉によってしか手に入れることが出来ない。
木の実ぶくろ
ホロドラムに存在する、ふしぎの木の実を入れておける袋。5種類の実を20個ずつ入れておくことが出来る。LVをあげる事で木の実の上限を50個、99個にまで増やすことが可能。
  • アチチの実:使用することで目の前に炎の塊を落とし、敵を燃やしたり、しょく台に火をつけたり出来る。
  • イテテの実:使用すると目の前で割れ、敵をおびき寄せる匂いを放つ。
  • サッサの実:使用するとリンクがダッシュすることが出来る。また、この状態でジャンプをするといつもより遠くに飛べる。
  • ピューの実:使用するとホロドラムに存在する、不思議の木のある場所にワープすることが出来る。ただし、リンクがいった場所にしか行くことは出来ない。また屋内では使えない。
  • ハテナの実:対象物に使用することで、様々な変化をもたらす。フクロウの石像が喋りだしたり、あるモンスターと会話が出来たり等。
四季のロッド
切りかぶに乗り四季のロッドを振ることで、大地の姿をその杖に宿る季節に変えることが出来る。最初から4つの四季の力が宿っている訳ではなく、物語を進めることで新たな四季の力が増えていく。切り株以外の場所でも四季のロッドを振ることは出来るが、敵に当たってもダメージを与えることは出来ない。
  • 春の力:あたり一面に花が咲き、ふきあげ花(トランポリンのような花)やイワ花(春にならないと除去不可能)などの植物が咲き誇る。
  • 夏の力:木々が生い茂り、ツタ(上り下りが出来る)などの植物が発生する。また泉の水が干上がったりと、地形が大きく変わることもある。
  • 秋の力:木々が紅葉し、岩きのこ(秋にならないと除去不可能)が熟す。また、落とし穴などで普段は移動できない場所に、落ち葉が積もることがある。
  • 冬の力:雪が降り積もり、木々が枯れ、一部の泉が凍りつく。夏と同じく大きく地形が変わる季節である。
ブーメラン(LV1ブーメラン・LV2マジカルブーメラン
飛ばすともどって来る飛び道具。弱い敵なら当てて倒すことも出来る。大抵の敵の動きを止めることが出来、戦闘において重宝する。また障害物などに当たるとリンクの元に戻ってくるが、その間ブーメランはあらゆる物を貫通する。
LV2になると威力、飛距離が格段に伸びるうえ、装備しているボタンを押しっぱなしにすることで、十字キーで操ることが出来るようになる。草を刈ったりも出来る。
ロック鳥の羽(LV1ロックちょうのハネ・LV2ハネマント
水平方向にジャンプが可能になる。サッサの実を併用すれば飛距離を伸ばすことが出来る。
LV2になると、ジャンプした後に羽を広げしばらく滑空できるため、微妙な方向転換も可能。
パチンコ(LV1パチンコ・LV2ハイパーパチンコ
不思議の木の実をつがえ4方向に放つことが出来る。遠距離の仕掛けを動作させたり、敵を攻撃したりできる。
LV2になると、3方向に同時に攻撃することが可能になるが、その場合に使用する木の実は1個とお得である。木の実袋と同じ実を使うが、効果はそれぞれ異なる。
  • アチチの実:しょく台に火を灯したり、敵にぶつけて攻撃したり出来る。
  • イテテの実:不思議の木の実の中で、唯一の実弾系の攻撃が出来る。敵にダメージを与えるのが主な用途。
  • サッサの実:敵に当たると動きを止めることが出来る。ブーメランの利かない相手にも効果がある。
  • ピューの実:雑魚敵に当たると、そのモンスターをどこか遠くにワープさせる。倒したわけではないので、一度部屋から出ると復活する。
  • ハテナの実:上記の4つの実のどれかの効果が表れる。ただし、木の実袋で不思議な効果があった物には、木の実袋と同じ効果が表れる。
パワーブレスレット
装備することで物を持ち上げることが出来る。持ち上げた物は、敵に向かって投げつけるとダメージを与えることが可能である。物を引っ張るという動作も可能。装備しなくても壺を押すことも出来る。
バクダン
使用することで爆発を引き起こすアイテム。ヒビの入った壁や岩等を破壊したり、モンスターに爆風を当てて攻撃したりすることが出来る。色んな場所で売っているが値段はマチマチ。SHOPでは10個20ルピーで売っている。最初に所持できる上限は10個だが、30個、50個と増やすことが可能。
スコップ
土砂や雪を取り除いたり、地面に穴を掘ることが出来る。地面を掘るとライフ回復のハートや、ルピー、アイテムが出てくることがある。
マグネグローブ
磁力の力をもつグローブで、ボタンを押すごとにS極とN極が切り替わる。鉄球を引き寄せたり、また鉄柱に引っ張られたりする。
ダイゴロンとう
ダイゴロンが鍛えた巨大な両手持ちの大剣。両手持ちであるため、ほかの装備アイテムと同時に使用することは出来ない。攻撃できる距離と範囲が普通の剣より広く、また威力も大きいが、回転切りや剣ビームが放てず、攻撃速度も若干遅い。
「リンクシステム」の合言葉によって手に入れることが出来る。
ボムチュウ
敵を自動追尾し攻撃する高性能バクダン。武器としての性能は最高クラスだが、補充はシロップの店でしかできず、また5個で100ルピーと高価である。最初から99個所持が可能である。
「リンクシステム」の合言葉によって手に入れることが出来る。
クズ鉄
イベントでロックちょうのハネを盗られてしまったときに手に入る交換アイテム。基本的に使用用途は全くないが、じつは最高クラスの威力を誇る。
ふえ
3匹の味方の1匹を呼ぶ笛。リッキーのふえ・ムッシュのふえ・ウィウィのふえの3つの内、ひとつしか所持できない。
基本的にはフィールドでしか使えない。また、笛を吹いても来ないこともある。なお、この笛の音が大の苦手というモンスターも存在する。
  • ヘンなふえ:変な笛。2つ存在し、ある場所に売ってあったり、ある場所で景品として貰ったりできる。どちらか片方しか持つことはできない。これが後に、ムッシュのふえ・ウィウィのふえのいずれかに変わる。
  • リッキーのふえ:ヘンなふえを所持していない場合、リッキーから貰うことができる。リッキーは、Aボタンでパンチ、チャージすると竜巻を発射できる。移動中は落とし穴を飛び越えたり、低い崖の上に飛び上がることができる。
  • ムッシュのふえ:ヘンなふえを所持している場合、ムッシュから貰うことができる。ムッシュは、Aボタンを連続で押すことでホバリングができる。Aボタンを長く押しチャージすると、ヒップアタックをする。
  • ウィウィのふえ:ヘンなふえを所持している場合、ウィウィから貰うことができる。ウィウィは、Aボタンを押すと敵を飲み込むことができる。水のある所は自由に移動でき、滝を登ることも可能。水中の敵を攻撃することも可能である。リンクが降りた状態なら、ウィウィを持ち上げることもできる。

時空の章[]

ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章
The Legend of Zelda: Oracle of Ages
ジャンル アクションアドベンチャーゲーム
対応機種 ゲームボーイカラー
開発元 カプコン
発売元 任天堂
人数 1人
メディア カートリッジ
発売日 日本の旗 2001年2月27日
アメリカ合衆国の旗 2001年5月14日
欧州連合の旗 2001年10月5日
デバイス 通信ケーブル対応
売上本数 日本の旗 約37万本
世界 約396万本
その他 ゲームボーイカラー専用カートリッジ
  

時空の章のあらすじ[]

リンクは気づいたときにはラブレンヌという場所にいた。そこでリンクは途中で出会ったインパとともにネールという女性に出会った。しかしインパがネールを見つけると、インパに取り憑いていた闇の司祭ベランが姿を現してネールの体に乗り移り、彼女の力を使って時空を乱し始めた。リンクは正気を取り戻したインパから頼まれ、過去へ連れ去られたネールを取り戻し乱れた時空を直そうとしたのである。

時空の章のゲーム内容[]

ネールを救い時空の流れを取り戻すことが目的なのだが、しばらく後に登場する時の竪琴で過去と現在を行き渡って謎を解くゲームである。たとえば、現在では行けないところがあれば、過去の世界で何かを行って現在の世界に変化を起こす、という風に利用して行けない所を切り開いて冒険を進める。このほかにもいろいろなアイテムを使わないと先に進めないという、少し頭を使わないといけない場面がよく見られる。

そして、これらを駆使して時空の乱れを取り戻すために「時空のことわり」を手に入れていき、ベランを倒すのである。

大地の章と比較すると全体的にパズル面が重視されており、一見だけでは分からない謎解きや一筋縄ではいかないボス戦などが特徴である。

時空の章の主な登場キャラクター[]

以下は、『大地の章』にも登場するキャラクターも見られるが、その場合は一部を除き説明を割愛するとともに、前述の大地の章の登場キャラクターを参考にしてほしい。

リンク
ネール (Nayru)
ラブレンヌに住む美しい歌姫。彼女の歌を聴きに来る動物も多くいる。その正体はラブレンヌの時空を司る時の巫女。しかし、時の巫女ということを知ったベランに体を憑依され、操られてしまう。彼女がベランと共に過去のラブレンヌに行ってしまったことで時が乱れ、過去の変化で現代に悪い影響が出てしまう。
その後、アンビ女王の留守をついて城に侵入したリンクによってベランから解放され、現代に戻ってリンクのサポートをする。
ベラン(Veran)
闇の司祭で、ツインローバの部下。嘆きの力を集めるために、ネールに憑依して過去のラブレンヌに行く。そしてネールとしてアンビ女王に取り入って暗黒の塔の建設を進め、強制労働による嘆きを集めていた。
後に城に侵入してきたリンクに敗れ、ネールの体から追い出されるが、直後に城に戻ってきたアンビ女王に憑依した。ハテナの実が苦手で、ハテナの実を当てられると憑依していた肉体から追い出される。蜘蛛、蜂、亀の三つの姿に変身する。
マカの木 (Maku Tree)
ラブレンヌを守る神木。まだ若い少女のような性格で、あることでリンクに好意を持つ。
ラルフ (Ralph)
ネールの幼なじみである少年。彼女に好意を抱いており、人一倍ネールのことを心配している。ただ、無鉄砲で一直線なところもある。実はラブレンヌの王族の血筋を引く家系の出身で、アンビ女王の子孫にあたる。
アンビ女王 (Queen Ambi)
過去の時代の女王。ある人の帰りを待つために、彼がどこにいても自分はここにいると伝えたい想いから、天まで届く塔を建造するようになる。しかしそれに目をつけたベランによって、いつしか暗黒の力を集める暗黒の塔となっていく。後にベランに憑依されてしまう。
ゼルダ姫
インパ
メイプル
説明は『大地の章』の通り。だが、過去にも登場しているので、どうやってワープしているかは謎である(作中では『不思議なトンネルを通った』と発言しているが、本来、時の穴は封印されているはずである)。
ボスブリン
ペックとラミン
ラブレンヌに住んでいる夫婦。ガチャの実について詳しい。
プレン町長 (Chief Plane)
ラブレンヌのレンヌ町長。自分が歴史を詳しいことを自慢しているかのように思える。
ベック (Beck)
ペックではなく、ベックである。ガチャの実について嫌っているように見える。
船長
大地の章にも登場する。生前、アンビ女王とは恋人同士であった。
チンクル (Tingle)
実年齢35歳の、自分を妖精だと言っている人間。前作の『ムジュラの仮面』から登場している。
妖精 (Fairy)
本当の妖精。この妖精は最近のシリーズで登場する。
リペア仙人 (Repair Wizard)
壊れたものを修復する仙人。だがその態度は、リンクのみならずゲーマーも倒したいほどである。
トカゲ人 (Tokay)
ミカヅキ島に住む。語尾に「トカ」と強調している。
ゴロン族
ゴロゴロ山に住む民族。やはり語尾に「ゴロ」と強調している。
ダイゴロン
巨大なゴロン族。やはり洞窟に入れない。
ゾーラ族
ゾーラの里に住む民族。基本的には喋り方は標準的だが、長であるキングゾーラのみ語尾に「ゾラ」をつける。敵モンスターのゾーラは「川ゾーラ」、ゾーラ族は「海ゾーラ」と区別されており、ゾーラ族は「川ゾーラ」と一緒にされることを嫌っている。
カーノ
ウィウィ、ムッシュ、リッキー
『大地の章』と同じく、リンクを乗せて移動する。この3匹の動物は、過去には行くことが出来ない。
シロップ
『大地の章』と同じ。彼女の家は、『時空の章』では人気のないところにある。

時空の章の町とダンジョン[]

各ダンジョンは、『大地の章』と比べるとボス戦も含め全体的に謎解き要素が強い傾向がある。

  • レンヌの町
  • レンヌの村
  • マカの道
  • 三日月島
  • シメトリ村
  • アンビ宮殿
  • ゾーラの里
  • LEVEL1 たましいのはか
    • 中ボス:デグギーニ、ボス:ハーロン(パンプキンヘッド)、ことわり:たましいのきおく
  • LEVEL2 つばさのダンジョン
    • 中ボス:ウインギー、ボス:グルン、ことわり:もりのきおく
  • LEVEL3 つきかげのほこら
    • 中ボス:ドッグラー、ボス:影オババ、ことわり:けもののきおく
  • LEVEL4 どくろダンジョン
    • 中ボス:ムジューン、ボス:パタラ、ことわり:ほのおのきおく
  • LEVEL5 王かんのダンジョン
    • 中ボス:ジャッキー、ボス:バロム、ことわり:つちのきおく
  • LEVEL6 にんぎょのどうくつ
    • 中ボス:バイア、ボス:オクタゴン、ことわり:山のきおく
  • LEVEL7 ジャブジャブさまのおなか
    • 中ボス:フックレイ、ボス:プラズマリン、ことわり:海のきおく
  • LEVEL8 いにしえのはか
    • 中ボス:デスタルフォス、ボス:ゴーリガン、ことわり:ほしのきおく
  • 暗黒の塔
    • ボス:ベラン

時空の章のアイテム[]

以下は、装備して使用できるアイテムを記す。『大地の章』と共通するアイテムもあるが、その場合は一部を除き説明を割愛するとともに、前述の大地の章のアイテムを参考にしてほしい。

剣(LV1ウッドソード・LV2ホワイトソード・LV3マスターソード)
盾(LV1木のたて・LV2鉄のたて・LV3かがみのたて)
時のたてごと
過去と現在の2つの時代を行き渡るための重要なアイテム。始めからしらべがあるのではなく、物語を進めることでしらべが増えていく。
  • やまびこのしらべ:現在と過去の各地にある時の穴から行き来できる。
  • ながれのしらべ:過去から現在へ行き来できる。
  • ときのしらべ:過去から現在、現在から過去へ自由に行き来できる。
木の実ぶくろ
ラブレンヌに存在する、不思議の木の実を入れておけるフクロ。5種類の効果(ピューの実を除く)、ふくろのLVはホロドラムと同様で、大地の章のアイテムを参照。
  • アチチの実
  • イテテの実
  • サッサの実
  • ピューの実:使用するとラブレンヌに存在する、現在と過去のそれぞれの不思議の木のある場所にワープすることが出来る。現在と過去を行き来することはできない。また、リンクがいった場所にしか行くことは出来ず、屋内では使えない。
  • ハテナの実
まめでっぽう
木の実を縦、横、斜めの8方向に跳ばすことができ、壁などに当たっても最大で2回まで跳ね返る。木の実袋と同じ実を使うが、効果はそれぞれ大地の章のパチンコと同様なのでそちらの方を参照。
  • アチチの実
  • イテテの実
  • サッサの実
  • ピューの実
  • ハテナの実
いれかえフック(LV1いれかえフック・LV2ロングいれかえフック
敵や壺、ブロックなど、使った位置と入れ替えられ、LV2になるとLV1よりも射程距離が長く、伸縮するスピードも速い。一部の敵のみ入れ替えず、飛び道具として倒すことができる。
パワーブレスレット(LV1パワーブレスレット・LV2パワフルグローブ
LV1は大地の章と同様なので、大地の章のアイテムを参照。LV2になると、より重い石像を持ち上げることができる。
ソマリアのつえ
振ると1個分のブロックを出すことができ、押すことや持ち上げる事もできる。『神々のトライフォース』のものと違い、ビームとして四散させることはできない。
ブーメラン
ロックちょうのハネ
バクダン
スコップ
ダイゴロンとう
ボムチュウ
へんなふえ
『大地の章』と同様、2つ存在する。『時空の章』では、リッキーのふえ・ウィウィのふえのいずれかに変わる。
リッキーのふえ
ムッシュのふえ
ウィウィのふえ

雑魚敵[]

両方に登場[]

『大地の章』にのみ登場[]

  • キューネ
  • コトン
  • サンボ
  • デグトラップ
  • デクナッツ
  • トゲローラー
  • ひれピラニア
  • マグネス
  • 溶岩モネア

『時空の章』にのみ登場[]

  • 衛兵
  • カメレオンゲル
  • キャンドキャン
  • ビリ
  • リペアポーン

リンクシステム[]

大地の章、時空の章をそれぞれクリアすると「あいことば」が表示される。もう一方の章を新規に遊び始める際にそのあいことばを入力すると、そこに登場する主人公(リンク)は、あいことばを表示した章の冒険を既に成し遂げた人物として作中に登場し、ストーリーも通常のプレイと比べ様々な違いが生じる。

また、あいことばで開始した冒険中の世界とあいことばを表示した章のクリア後の世界とをつなぐあいことばも存在し、あたかも1度冒険した土地を再び訪れて、また冒険に戻っていくかのように表現される。これによって双方のイベントをこなすことで、冒険中の世界の能力やアイテムをさらに強化することもできる。一部のアイテムや指輪は、これによらなければ入手できない。

作中で表示されたあいことばは、マカの木のうろに住むフロルという巫女が全て覚えている(ディン、ネール、フロルの名は、ハイラルを創造した3柱の女神に由来する)。

あいことばによりストーリーが変化し、2つの章が連続した1つの物語になると、ゴルゴンとベランの背後に潜む真の黒幕であるツインローバが現れる(単独での『大地の章』、『時空の章』のラストにも現れるが)。ガノンを復活させるため、嘆きの力や滅びの力を集めたり、ゼルダ姫を拉致したりする。

ゆうしゃのどうくつ[]

「リンクシステム」で、他方の章を始めたときに登場する特殊ダンジョン(システム未使用時の『大地の章』で最初に訪れるべきダンジョンと同名だが、内部の構成が異なっている)。最初から存在し内部に入ることはできるが、最深部まで進むには各ダンジョンで手に入るアイテムを全て必要とし、あらゆる操作技術・発想の転換が要求される、非常に高難度なダンジョンとなっている。

最深部には宝箱が置いてあり、それぞれそこでしか手に入らないアイテムを入手できるがそれほど重要なアイテムでは無い。一通りクリアした後の一種の腕試し的要素として挑戦するのが一般的。

テンプレート:ネタバレ終了

スタッフ[]

評価
(単独の物は2章総合のレビュー)
総計レビュー
評価者 点数
GameRankings 大地の章: 91.50%[1]
時空の章: 91.89%[2]
ゲームレビュー
評価者 点数
EGM 9.0-9.5/10[3]
GamePro テンプレート:Rating[4][5]
GameSpot 9.2/10[6][7]
IGN 10/10[8][9]
Nintendo Power 5/5[10][11]
週刊ファミ通 大地の章: 31/40
時空の章: 30/40

ディレクターには藤林秀麿が抜てきされ、プロデューサーは、船水紀孝が担当した。

  • ディレクター
    • 藤林秀麿(プランナーも兼任)
  • プロデューサー
    • 船水紀孝
  • ゼネラルプロデューサー
    • 宮本茂
    • 岡本吉起
  • 音楽
    • 足立美奈子(メインコンポーザー、ピュアサウンド所属)
    • 近藤浩治(サウンドアドバイス)

漫画[]

  • 『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章』(姫川明2001年
  • 『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章』(姫川明・2001年)

注釈[]

  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite journal
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web
  6. [1]
  7. [2]
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web
  10. "Now Playing". Nintendo Power 144: p. 117. May 2001.
  11. "Now Playing". Nintendo Power 145: p. 114. June 2001.

関連項目[]

  • 任天堂
  • カプコン
  • フラグシップ
  • 宮本茂
  • 岡本吉起
  • 船水紀孝

外部リンク[]

no:The Legend of Zelda: Oracle of Seasons og Oracle of Ages

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